製品案内 M-Quick

導入事例(株式会社キョウデン様)

プリント配線板の設計・製造などを手掛ける株式会社キョウデン様。イメージから試作、製品化、量産までを一貫して行うことのできるトータルソリューションプロバイダーです。製品化へ向けて少しでも早く量産体制を敷けるよう、タイへの自社工場建設などを始め、キョウデングループ各社で連携して日本全国及び海外へ事業を展開しています。

株式会社キョウデン 様 会社概要

事業概要 プリント配線板の設計・製造・部品実装及び販売
設立 1983年7月19日
資本金 4,358百万円(東証二部上場)
本社所在地 長野県上伊那郡箕輪町大字三日町482-1
http://www.kyoden.co.jp/
取得認証 ISO14001、ISO9001

株式会社キョウデン 様

 一方でメーカーの基本ともいえるQ(品質)・C(価格)・D(納期)に加え、S(サービス)とE(環境)を加えた「QCDS+E」として、環境問題に積極的に取り組んでおり、ISO14001の認証取得をはじめ、清掃活動やボランティア、社員教育など、社員一人ひとりの取り組みからグループ一体としての環境への責任感を大切にし、企業理念の中で「地球環境を守ること」を明確にしています。

 今回はISO推進部の小池様と上野山様にお話を伺うことができました。

グローバルに事業を展開されているキョウデン様ですが、環境問題への取り組みはいかがされているのでしょうか。

ISO

 当社は環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001を2002年に取得いたしました。環境負荷を軽減し、「地球に優しい製品づくり」を目指しています。海外の法規制、RoHS指令やREACH規制への対応を迫られているお客様からの要求は年々増すばかりで、環境に配慮のない製品はあっという間に淘汰されてしまうといっても過言ではありません。 対応へは大変な労力が必要ですが、キョウデングループとして、国内主要工場はもちろん、海外工場も同じ方針で「地球環境に優しい企業」を目指しています。
企業としての責任もそうですが、社員一人一人の意識の高さを重視しています。会社の規模が大きくなるにつれて個人の意識が薄まるのではなく、いろいろな啓蒙活動を通して「環境問題に取り組むこと」を身近に感じてもらえるよう工夫しています。

具体的にはどのような活動をしていらっしゃるのでしょうか。

 年に一度発行している環境報告書は、ステークホルダーの方のためだけでなく、社員一人一人に会社の行っている活動や取り組み、毎年の成果や次への目標などを知ってもらいたいという意識で発行しています。そのほかにも毎月定期新聞を発行して、「有機溶剤の危険性」や「RoHS指令とは何か」など、コラムで紹介しています。最近はEco検定の受検を奨励していますね。小学生も受験したりしている最近人気の検定ですよ。

化学物質承認管理システム「M-Quick」を導入した背景をお伺いしたいと思います。

プリント配線板等の製造過程において使用する化学物質や薬品等は、「M-Quick」導入前までどのように管理されていたか教えてください。
そうですね、それまでは紙ベースで管理していました。新たな化学物質を導入したい時は、それを希望する部署がその目的などを申請書に記入し、SDSや技術のカタログと一緒に稟議にかけていました。購買部門→環境部門→技術部門→品証部門と順に承認されて行くのですが、やはり紙ですと今どこの部門までまわっているのかが不明確で、あちこち回って確認したら誰かの机の上で止まったままになっていたことが判明したりと。効率の面で問題になっていましたね。

導入申請には平均でどれくらいかかっていたのでしょう?

 多分、早くても1~2週間かかっていましたね。バラつきがあって、優先度が低いと判断されると、1ヶ月以上、ということもありましたから・・・。 本当に急ぐ時は担当者が書類を持って承認部署を走りまわり、それで半日かかることもありました。SDSやICPデータはお客様からの開示の要求が多いこともあってPDFにしてデータで管理していましたが、今、どういう申請がまわっているのかが書類が手元に来て初めてわかるような、情報を共有できない状態はそろそろ限界かなと感じていました。全てシステム化してワークフローをすっきりさせないと。

 化学物質管理で取り扱う情報量の多さや管理する帳票の多様さを考えると、すぐにでもIT化して効率化をはかるべきだと考えていました。 大手システム開発会社に依頼してシステム化の話を進めたことがありますが、弊社の基幹システムとの兼ね合いもあって当時は断念しました。それ以来、導入できるシステムがないか気にしていたのですが、偶然M-Quickの広告をみて問い合わせをしたところ、御社にデモンストレーションに来ていただいて。

 今までのレベルで業務の効率化を図っても、それは「改善」にしかならない。私たちは「改善」ではなく、「改革」に取り組むべきだ考えていました。そこで「M-Quick」の導入に踏み切りました。

「M-Quick」を入れて申請はスムーズになりましたか?

 格段にスムーズになりました。パソコン上で承認の過程を共有して見られるので、声を掛け合うこともできますし。まず1ヶ月かかることはなくなりました。3日で全部署の承認が済んだ時は「これは画期的だ」と思いましたね。

管理業務を電子化されてのご感想があれば教えてください。

 導入申請書を始めとする「書類」って、現場の人間が一番把握しておくべき情報なのに、そうするのはなかなか難しいんですよね。導入が済んでしまったら書庫に保管されるだけですから。

ISO推進部

「M-Quick」なら、誰でも簡単にデータが参照できるので、例えばですが、現場で自分たちが使っている薬品の中で特殊健康診断が必要なものは何かとか、気になったらすぐに検索できるわけです。今は「M-Quick」活用方法の社内研修を実施しており、工場など現場の人たちにも積極的に情報を共有し、役立ててしてほしいと考えています。化学物質をたくさん使用することに慣れているため、忙しく仕事をしているとその危険性とかをつい忘れがちになってしまうんですね。それで、マスクや軍手の着用を怠ってしまったり。やっぱり現場で、自分たちが使っている薬品の危険性・有害性を認識することってすごく重要ですからね。SDSをチェックすれば済むことなんですけど、SDSは情報が逆に多すぎてしまって・・・「M-Quick」は、現場で特に必要となる情報を整理して確認できるため、とてもいいと思いますね。最近は、お客様から化学物質等の情報の照会がかなり多くなってきていて、それまでは専任のスタッフが一日かかって調べてまわるなど、回答するのが大変でしたが、電子化することによってすぐにレスポンスできるようになりました。顧客満足度の向上という点でも、キョウデンの目指す質の高いサービスへと繋げ.られていると思います。

先月ISO更新監査をされたとおっしゃっていましたが、M-Quickの活用方法を教えてください。

 はい、ISO9001と14001の統合審査がちょうど終わったところです。当社は製品について、品質面・環境面の双方とも
積極的に管理に取り組んでおります。ISO9001と14001は、その切り口が違うだけで管理項目は共通することも多く、M-Quickを導入することで非常に広い範囲で業務を効率化できました。M-Quickには労働安全衛生も含めた管理項目があり、労働安全は環境管理と同じくらい重要と考えている我々には、そこがシステムで一つになっているのがありがたいですね。

ISO監査での具体的なエピソードはありますか?

特にISO14001の環境影響評価は「M-Quick」のデータで行うことで劇的に効率化されました。データをExceにダウンロードして計算式を入力すれば独自の帳票がつくれます。 「M-Quick」には登録された成分がどの法律に関係するか、どんな対策が必要かなどの情報を登録できるので、キョウデンの場合、その管理項目によって独自の基準をつくって配点し、点数をつけています。例えば、オゾン層の保護法に該当すれば3点、PRTRに該当すれば2点、労働安全衛生法の特化則に該当すれば2点といった感じですね。当然、管理する項目が多いものは点数が高くなり、逆に何の法律にも該当していない化学物質などは点数が低くなります。Excelですからソートをかけてしまえば、キョウデンの中で一番環境に影響を与えてしまう化学物質はどれなのか。有害性と使用量の観点から、管理しなくてはならない化学物質が一目瞭然になるわけです。それを把握して、次にじゃあこの物質は今後できるだけ取扱い量を減らしていこうとか、もっと環境に影響の少ない代替物質はないか、購買部にかけあって検討しようとか、そういった行動に繋がるわけです。

 環境影響評価はISO14001を取っている会社なら避けて通れないことですが、それをシステム化できている会社はほとんどないと思いますし、担当部署の方は皆さんきっとご苦労されている部分だと思います。

こちらも意図していなかったような、応用を利かせた便利な使い方をしてらっしゃるのですね。

 環境影響評価はどのようにやるかは特にガイドラインはないので、企業ごとにルールが違うんですよね。だから、きちっとルールさえ決めてしまえば「M-Quick」ですぐに計算できてしまいました。審査機関の方にはいったいどうやったのかと聞かれましたよ。

--その他「M-Quick」を導入してよかった点があればお聞かせいただけますか?

 はい。私どもは国内の法規制、海外の法規制、そしてお客様からの環境配慮製品の要求を踏まえて「M-Quick」を導入したわけですが、

  • 職場での安全確保(例えば保管方法、局所排気装置の要・不要など)を現場に浸透させる
  • スムーズな情報提供(RoHS指令、REACH、お客様の個別の要求に対応するためにこの製品にはどのような薬品が使われているか、どのような工程を踏んで生産されているか)
  • ISO認証の運用やPRTRの届出

に役立てています。

今はほぼ「M-Quick」に登録されている情報のみで、そのデータを取り出していろいろな帳票に加工することができています。また、かしこまった難しいシステムではなく、誰にでもわかりやすく使えるところもいいですね。

「M-Quick」の導入で苦労した点や今後の期待度はありますか?

 改善ではなく改革に着手したわけですから。使用目的や使用場所を各部署でいろいろな名前で呼んでいたりして、統一するのはなかなか大変ですし、社内研修などや社内のルールづくりなど、浸透するには少し時間がかかるでしょう。

株式会社キョウデン 様

今現在は、廃止のものも含めると1000種以上の化学物質を登録しています。情報は、共有し使ってもらえるかどうかで、絶対的に導入した意味が違ってくるので頑張りたいと思います。

 それから、今まで馴染みのなかったCAS No.や成分を登録する機能を説明すると、これ全部入力するの?という社内の苦情もあって※。ただ、情報を細かく入力することでその中身を知ってもらえるというのは、前向きに考えて有効だと思います。CAS No.が浸透すれば一番効率よく管理できると期待しています。
※CAS No.と対応する化学物質名の自動エントリー機能を開発中

 関連法規制のその他の欄に、どこまでかけばいいのかも決めかねました。あまり間口を広くしてしまうと、何でもかんでも拾ってしまうので、最初のうちは、ある程度環境法規に通じている人が「M-Quick」に必要な情報を選んで載せるようにしたほうがいいですね。

「M-Quick」の導入を検討しているお客様にアドバイスがあればお願いいたします。

 「M-Quick」は他部署ともコンセンサスをあわせてやっていかなきゃ導入できないシステムですから、その連携をうまく取って行くことが重要。最初は労力がかかりますが、その過程で、社内のルール整備や意志の統一がはかれるのも大きな意味のある改革に繋がると思いますよ。

キョウデン様、ありがとうございました。

編集後記

とても丁寧にお話を聞かせてくださったキョウデン様、どうもありがとうございました。会社として一丸となり、地球環境に優しい製品作りを実現するため、現場レベルからの環境管理に真剣に取り組んでいる姿勢が真っ直ぐに伝わってきました。また、会社の活動が自然環境に与える影響を少しでも抑えるだけでなく、労働安全衛生など、会社で働く社員の方の健康や安全への配慮も重視されている点にも非常に感銘を受けました。M-Quickを利用して改革を進められていることに、開発会社としてとても嬉しく感じました。

検索機能の充実や児童予測入力機能など、色々なご要望もお伺いすることができました。今後もより使い勝手の良いシステムを目指して機能を追加・見直ししながらバージョンアップしてまいります。

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