お客様の声

京セラコミュニケーションシステム株式会社 様

24時間365日稼働の通信事業者(MVNO)用運営支援システムをわずか4カ月で開発!

MVNO支援サービス(MVNE)pilina

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)では「MVNO支援サービス(MVNE)pilina」の事業化にあたり、モバイル通信を利用した新規ビジネス等に企業が参入しやすくするための運営支援システム(MSS)をSaaS化(ASPサービス)し、提供を開始しています。そのシステム開発のパートナーとして弊社が選ばれ、開発を担当させていただきました。通信事業に固有の24時間365日ノンストップに耐えるシステムであることが条件であり、高品質を求められる開発でしたが、アジャイル手法によりわずか4ヶ月で完成させ、現在も同システムのメンテナンスや運用サポートを行っております。

通信系システム開発の困難さの理解度合いがパートナー選定の基準

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は京セラグループの一員として、ICT、エンジニアリング、経営コンサルティングの3つのフィールドで事業を展開しています。同社がICT事業フィールドで提供する主要なサービスのひとつが「MVNO支援サービス(MVNE)pilina」です。このサービスは、通信事業に取り組もうという企業(MVNO)に、高速モバイルブロードバンドWiMAXで閉域接続やインターネット接続を実現するコアネットワークなどのインフラと、ユーザーの申し込み受付からアカウント発行、端末登録から開通までを行う運営支援システム「MSS」を提供するものです。

京セラコミュニケーションシステム ネットワークサービス事業本部ネットワーク事業推進室事業部長 森 丈志氏

「2009年中頃からMVNEの準備に入り、スペシャルなWiMAXインフラメニューと運営支援システムの2つで、他の事業者との差別化を図ることにしました。特に運営支援システムは重要で、通信事業をやったことのない企業でも、通信事業に固有の運用業務を容易に行えるようにしなければなりません。そこで、MVNOがコストをかけずに利用できるASPサービスとして、運営支援システムを開発しようと考えました」と語ってくださったのは京セラコミュニケーションシステム ネットワークサービス事業本部ネットワーク事業推進室事業部長 森 丈志氏です。

そこで、KCCSでは運営支援システムの開発を社外に委託することにして、開発を担当するパートナー企業を探し始めました。選定にあたっては、まずインターネット検索などで10数社を選び出し、

  1. Webアプリケーションの開発経験
  2. 24時間365日稼働のシステムのため、高可用性のシステム開発経験
  3. 通信系アプリケーションの開発経験
  4. 開発言語PHPとフレームワークZendによる開発経験

などについて各社へ確認したそうです。

「最終的には提案書で決めるわけですが、そこに行き着くまでのプロセスを非常に重視しました。例えば、社内業務システムの開発経験しかないと、不具合が出たら簡単にシステムを止めればよいという意識があったり、そういったベンダーを選定してしまうと言葉に表れない齟齬をきたしてしまう危険性があります。そこで、絞り込んだ5社ほどに実際会った段階では、通信系システムの持つ厳しさを感覚的な部分まで含めて理解しているかどうか、システムに対する考え方や開発の経験、構築システムの内容やそこでの工夫などについて、非常に細かく確認しました」と説明してくださったのは京セラコミュニケーションシステム ネットワーク事業推進室ネットワーク開発課 三上 紘輝氏です。

FP法での工数見積とプロジェクト管理ツールの共有で開発を迅速化

加えて、当初予定した開発期間が2009年11月から2010年3月までの5ヶ月間と非常に短く、仕様も未確定な部分があったため、KCCSはウォーターフォール型ではなく、開発途中の変更に対応できるアジャイル型による開発を求めていました。こうして、1ヶ月半ほどのフェイスツーフェイスでのやり取りの末、受託開発先として最終的に選んでいただいたのがアントレンドでした。

「開発規模が大きく、失敗したら後に戻れないので最初は非常に不安でした。そのリスクを軽減するために、ファンクションポイント(FP)法で工数を算定し、見積を提出してもらうことにしました。アントレンドの最終見積は私たちが提示した基本画面設計や機能に対してそれぞれ的確に示されており、精度が一番高かったです。その上で、私たちが無理を言ってお願いしたアジャイル開発も、攻めの姿勢で積極的に取り組むことを約束してくれました。FP法で工数を厳密にしたことで、仕様変更があった場合には柔軟に工数のやり繰りができることになりました」(三上氏)。

こうして、開発パートナーは弊社に決まりましたが、2009年12月スタートとなり、開発は当初より1ヶ月短い4ヶ月で行わなければならなくなりました。そのため、週1回程度の定例進捗会議だけでは間に合わないと判断し、通常開発チーム内部で使用しているプロジェクト管理ソフト「Redmine」を、KCCS側のプロジェクトメンバーにも閲覧・書き込みができるようにして進捗状況や課題の管理等の情報を共有。これによりKCCSからの要望や仕様変更、バグ発生などの場合でも、迅速に方針決定し対策を立てることができました。

「こうした情報共有の仕方は内部がすべて分かってしまうので、普通はあまり行いませんが、今回はアントレンド側が『目的はプロジェクトの成功なので、内部を隠す必要は全くありません』と言ってくれました。同じツールを使うことで発注側と受託側が対峙する関係にならず、同じプロジェクトメンバーのような一体感を得られました。ベンダーを選定する過程からアントレンドの技術力には信頼がおけましたし、その上で円滑なコミュニケーションを取れたことが、短期間で高品質のシステム開発を成功させることのできた最大の要因だったと思います」(三上氏)。

品質保証部門の折り紙付きの高品質で開発を完了、他部門からも依頼

開発段階でレビューを頻繁に行い、品質が確保されていたため、テスト段階でも大きな問題はなく、開発は2010年3月末に予定通り終了しました。そして、サービスを開始したMVNO運営支援システム「MSS」は現在まで順調に稼働し、pilinaブランドのもと、モバイル通信を利用してビジネスを展開する各種MVNOを支えています。

MVNO支援サービスと運営支援システム「MSS」
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「アントレンドが胸襟を開いて、正直 に開発を行っていることが分かってくると、私たちも自然に、アントレンドのエンジニアと同じプロジェクトのメンバーだという感覚になっていきました。高い技術力の上に、こうした柔軟で信頼感あふれるプロジェクト運営によって、KCCSの品質保証部門が驚くほどの高品質のシステムができあがりました」(森氏)。

MVNEの開始から1年半、KCCSではMVNEビジネスを成長させるため、様々なサービスメニューを企画し、サービスの充実・進化に努めています。そのために必要となるMSSの機能追加やマイナーチェンジには、弊社のエンジニアがKCCSに常駐し、スピーディーな対応ができる体制を整えています。また、品質保証部門から高い評価を得たことから、KCCSの他部門からも弊社に開発のお声掛けをいただけるようになりました。今後もKCCSのサービスを通じて、顧客満足度のより高いシステムを実現できるよう努めてまいります。

MVNO支援サービスと運営支援システム「MSS」
KCCS泉岳寺オフィスにて。取材のご協力ありがとうございました。

KCCSロゴ

企業概要

京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)
本社:京都市伏見区竹田鳥羽殿町6(京セラ本社ビル内)
設立:1995年 9月22日
資本金:29億 8,594万 6,900円
売上高(連結):938億 5,549万円(2011年3月期)
代表:代表取締役会長 森田 直行
代表取締役副会長 篠原 憲彦
代表取締役社長 小林 元夫
代表取締役副社長 朝長 伸一
従業員数(連結):2,664名(2011年3月末現在)
ホームページ http://www.kccs.co.jp/
MVNO支援サービス(MVNE) http://www.kccs.co.jp/mvne/index.html

[取材日: 2011年11月7日]

※本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で、変更されている可能性がございます。予めご了承下さい。

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